皆さま、あけましておめでとうございます。
元日の早いうちにツイートしようと思っていましたが、私情により投稿できずタイミングを失ってしまったのでブログに書いておきます。笑
2020年は大阪にとって苦難の都市だったと思う。
一つは新型コロナウイルス。大阪や関西に限らず世界中が影響を受けたが、特に大阪はインバウンド産業で活況づいていただけに、コロナで外国との交流がシャットアウトされた影響は甚大だった。
ミナミのひっかけ橋周辺や心斎橋筋商店街など、観光で潤っていたエリアは空きテナントが目立っている。
その上、外出自粛が断続的に続き、日本人のお客さんも減ってしまった。
私は直接関わっているわけではないので日常生活にはダメージはないが、これらの産業を生業としている人たちは相当大変だと推測される。
一方、幸か不幸か、私たちは大阪に蓄積していた製薬技術の高さも知ることになった。
ワクチン開発は世界中で行われており、ファイザーやアストラゼネカなどの海外勢が先行しているものの、日本では阪大ベンチャーのアンジェスや塩野義製薬などがCovid-19向けのワクチン開発を進めている。
どちらも本社や研究開発機能を大阪府内に置いており、日本のワクチン開発を主導している。
世界人口は今後高齢化していく。コロナが終息したとしても、ワクチン開発に代表される高度な製薬・医療技術は今後ますます重要になっていくだろう。
大阪市役所前に掲げられた大阪都構想の告知板
昨年2020年は大阪都構想の住民投票が行われた年でもあった。
結果はご承知の通り否決。今回は「通るだろう」と思っていただけに、賛成派の人々にとっては相当堪えたのではないだろうかと推察する。
先ほども触れた通りコロナで生活に困っている人、もしくはそれ程でないにしても収入が減って生活に余裕がなくなった人は大阪市民の中でそれなりにいるのではないかと思う。
生活や将来に不安がある状態で、大きな変化を選択することは難しい。
通るだろうと予想されていた都構想が、反対派の煽りや毎日新聞の218億円事件によって不安が増長され結果否決になってしまったのは、そのような社会事情もあったのではないかと思う。
悪い言い方をするなら、都構想推進派はエリートの論理であり、明日明後日の生活に困っている人々の繊細な草の根の民意をくみ取れなかったのではないか、ということである。
反対した人々も全員が「絶対反対!橋下は詐欺師!死すべし!」みたいな急進的反対派ではなく、「今じゃない」や「家計が苦しくて都構想とか考えている余裕がない」から何となく反対した穏健派もそれなりにいたのではないか。
時期が悪かったのか、政治的な判断に誤りがあったのか、仕方なかったのかよく分からないが、コロナ禍は大阪都構想にはマイナス効果しかなかったことは確実だと思う。
推進派にとっては厳しい結果だが、これをバネにして頑張ってほしい。
東京都政が実施されるまでに約半世紀かかっているので、早期実現を期待しすぎず気長に待つぐらいが良いのかもしれない。
さて、新型コロナウイルス向けのワクチンは恐らく今年の早いうちに承認され、オリンピックまでには広く普及すると思われる(人々が摂取するかは別として)。
2021年は前半は厳しいが、後半になれば社会活動は持ち直してくるのではないかと予想している。また、オリンピックが終わったら政府も企業も2025年の大阪万博に向けて本腰を入れてくるだろう。
来年の今頃には明るいニュースが聞けていると良いなあと思っている。
最後に、2021年もどうぞよろしくお願いいたします。
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