うめきた2期でグッと伸びるエリアは阪急・中津駅だと思う理由

大阪の未来構想

スカイビル(中津)側から見たうめきた1期の夜景

1か月ほど前に「『うめきた2期』が持つ圧倒的なポテンシャルとは」記事を書いて、ツイッターで多くの方にシェアして頂いた。

記事のタイトルから察せられる通り、筆者はうめきたの第2期にかなり期待している。普段から梅田を使っていれば、同じように期待を寄せている人は多いだろう。

 

期待している理由の一つはその設計思想にある。

都心のど真ん中であれば、普通は利益性が高いビルを作るのが普通だが、うめきたの再開発ではあえて都心のど真ん中に森林公園を作った。

 

引用元:大阪市におけるイノベーションを促進するまちづくり(大阪市資料)

都心のど真ん中に巨大な森とオフィスが一体となった街が出現すれば、その環境を好んで企業や人々が集まってくる。

そして期待の高まりとともにうめきたエリアの価値は上昇し、その周辺も開発が進むことになるだろう。

うめきた開発は正式には第1、2期で終わるが、今後、そのポテンシャルに期待する民間業者によって非公式に第3、4期の開発が進んでいくはずだ。.

これがうめきた開発で一番面白いエッセンスである。

記事の内容を要約!

・うめきた2期では都心のど真ん中に森林公園ができ、それに応じて周辺でも開発が進んでいく

・筆者はその中でも、うめきたの北側にある阪急・中津駅周辺がホットになると踏んでいる

・再開発は中津のアクセスの良さと洗練された梅田のイメージを活かしたものであるべき

『うめきた2期』が持つ圧倒的なポテンシャルとは

改めて梅田はアクセスオバケだと感じた件

阪急「大阪空港連絡線」が大阪の都市戦略にとって重要である話

筆者が伸びるだろうと期待するエリアは阪急・中津駅周辺

筆者作成のうめきたマップです

さて、今後の周辺部の開発において、確実に面白くなる(と筆者が勝手に考えている)エリアは阪急の中津駅周辺だ。

以下ではその理由を紹介する。

 

伸びるエリアの判断基準

伸びるであろう地域を判断するとき、私が考えた基準は3つある。

  1.  貨物線によって妨げられていたエリアであること
  2.  周辺や駅が開発されているか否か
  3.  うめきたとの近さ

① 貨物線によって妨げられていたエリアであること

貨物線が突っ切っています

うめきた2期のエリア(通称”梅田北ヤード”)は以前はJRの巨大車庫があって、現在でも貨物線が通っている。

関空から京都を結ぶ特急はるかも、JR大阪駅は通らずここを通過して新大阪に至る。

 

発展する可能性が高い理由はシンプルで、要は邪魔な線路が無くなったことでアクセスが改善するからだ。

アクセスが改善すれば人が多く集まるようになり、土地の価値が上昇し、開発がさらに進む。

 

>>>今回取り上げている中津エリアは、梅田(JR大阪駅)から断絶された地域であった。

梅田から中津まで徒歩で行こうと思えば、わざわざ地下通路を通らねばならず、不便でしかない。

これがうめきた2期のオープンと共に、2024年以降改善され、地上を通行できるようになれば視覚的にも近く感じるだろうし、人の往来も増えると思われる。

 

② 周辺や駅が開発されているか否か

そのエリア周辺が開発されているかや、最寄り駅が開発されているか否かも大きな要素となりうる。

古くて汚かった駅がリニューアルできれいになり、新しくスーパーやショップが入って一気に人気の駅になった、などという話はよく聞くと思う。

未開発の場所であればその分、ポテンシャルがあるということになる。

 

>>>中津駅は阪急でも屈指の”昭和感”漂う駅であり(笑)、平成から令和になったというのに、古い飲み屋やバリアフリーからは程遠い狭いホームが存在している。

因みに阪急の中津駅にはエレベーターはないので、車いすの人や体が不自由な人にはやさしさの欠片もない駅だ。

 

阪急電鉄も梅田やその他の駅に力を入れている関係から、中津開発については明らかにサボっている感が出ている。

これまでがひどかったが故に、最低限しっかりと駅の美化やホームの拡充(無理?)をすれば、一気に伸びる駅だと思う。

 

③ うめきたとの近さ

阪急の中津駅前から見た高層ビル(マンション)群

これは当たり前のことで(笑)、うめきた2期の影響で発展するエリアなのだから、近ければ近いほど影響を受けやすいに決まっている。

 

>>>中津駅は降りて南側に1分歩くとすぐにうめきたの先端に着く。うめきた2期(北ヤード)は直角三角形のような形状をしており、その頂点に中津駅がある。

この位置であれば中津駅から歩いて5分ほどでうめきたの森林公園に行けるし、さらに数分で大阪駅まで行ける。

近いことは明らかであるし、利便性が高いことも明らかである。

 

何でもかんでもビルを建てればいいわけではないが・・

さて、阪急の中津駅は再開発が進んで伸びる可能性が一番高いと指摘したが、何でも開発すればいいというものではない。

 

街にはその町の特性がある。

昭和感が残る昔ながらの駅下をクリアランスして、高層ビルを建て、おしゃれなレストランや雑貨屋を入れればすべてOK。というわけではない。

街の正確に合わせて開発をする必要がある。

 

筆者の個人的感覚ではあるが、梅田を中心とするキタは大阪の最先端、逆にミナミは雑多な雰囲気が合っていると思う。

もし中津駅がミナミにあったとしたら、昭和感を一掃するような再開発は反対だったが、大阪(ひょっとすると日本)の最先端を担うであろううめきたエリア2期の”先端にある”駅だ。

 

梅田という土地の性質から考えても、中津駅周辺は古い雑多な雰囲気ではなく、大阪の都会さや洗練された雰囲気が感じられる再開発をするべきだと思う。

中津は梅田から一駅という近さにあるので、単身向けのタワーマンションが良いかもしれないし、ベンチャーの育成を行うシェアオフィスなどを併設すると面白いかもしれない。

まあ都心から近く立地が良いので、マーケティングを間違わなければ十分成功すると思う。

 

因みに・・・

なおツイッターでプチアンケート的内容を呟いたところ、大変ありがたいことに意見を頂いた。

筆者のツイート。網掛け部分は中津駅より少し下側に移動していますが、今日の記事と言いたいことは同じです。

 

Sugimoさん

 

ミシュランマンさん

いろいろ想像してみると面白いですね。

どこが伸びるのかは街びらき前後までお楽しみ。梅田がもっと元気になれば大阪はもっと面白くなるので、うめきた2期にはもっと頑張ってほしいところです。

『うめきた2期』が持つ圧倒的なポテンシャルとは

改めて梅田はアクセスオバケだと感じた件

阪急「大阪空港連絡線」が大阪の都市戦略にとって重要である話

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