身を挺して笑いを取る大阪。それをうすら笑う東京。

 

六本木ヒルズで知られる森ビルは、8月22日に東京の虎ノ門・麻布台エリアに高さ330メートルの高層ビルを建てると発表した。完成は2023年3月を予定している。

大阪の誇る我らがあべのハルカスは300メートルなので、大阪万博開業時(20205年)には、日本一高いビルから西日本一高いビルとなってしまう。

 

さて、それに関連して面白いツイートがあったので記事にしてみた。

 

上のツイートは東京(関東在住)の方のツイートだ。

もちろん個人攻撃をするつもりはなく、批判するつもりもない。

ただこの部分に東京という都市と大阪という都市のあり方や姿勢が垣間見えたと思う。

※ツイッターの運営規約に基づき引用しています。

 

画像に映るのは、虎ノ門・麻布台の高層ビル(330m)にハルカス(300m)が抜かれると知った地元の大阪人のコメントである。

「アカンアカンアカン」

「盛ってしまってもいいんじゃないですか。もうちょっと高かったんだって」

 

二つ目はさすがに笑ってしまう。

 

恐らくこれに対して、東京的な感覚からいえば「みっともない」「馬鹿じゃんハハハ」といったところだろうか。

仮に肯定的であっても、(私はやらないけど)や(みっともないけど)のカッコがつく。

 

一方、大阪では「ハハハ!オモロイ!」という肯定コメントや、「とりあえず上に50mぐらいなんか乗せよ」という便乗コメントが飛んでくるかもしれない。

恐らく笑いを取ったことに対して単純に肯定的な印象を持つと思う。

 

東京はやはり武士・政治の都市であり、やはり形式を重んじる文化がある。

そんな”みっともない”発言はしないし、自分の見られ方を意識する。

 

一方大阪は商業都市として発展した歴史もあり、形式よりも内容(面白さ)を重視する。

だから時に恥を捨てて笑いを取りにいくときがある。

 

土地が良い悪いではなく、政治の街・経済の街として育ってきたそれぞれの特徴がよく表れているコメントだと思った。

コメント

  1. 東ソウル より:

    徳川幕府はその統治のために儒教を推進してましたからね。そのおかげで幕府のお膝元である東京はプライドが異常に高い。儒教を重んじる韓国に非常に近い文化です。

    儒教自体は鎌倉時代くらいに日本に入ってきてはいましたが、朝廷を中心とする近畿では仏教や神道の牙城を崩すには至らず、数ある知識のうちの一つにすぎませんでした。江戸時代になってもそれは変わらず。

    大阪と東京のルールは概念が違う。大阪は正しいかどうかを一回考えてから従うもの。東京は無条件で従わなければならないもの、ただし自分が上なら従わなくていいもの。