ホームに巨大ディスプレイが出現予定の御堂筋線・梅田駅
以前は「夢洲に延伸する中央線は6両編成で大丈夫か」という趣旨の記事を書いた。要は8両編成に増やせと主張する記事だ。
民営化してからの大阪メトロは何をしでかすか分からなくなった(いい意味で)。
賛否両論ある駅の改装工事や、巨大なタワーを夢洲に建てる計画、顔認証の改札など、ぶっ飛んだ方針を出してきている。
本来、大阪はこうあるべきだ。大阪はストックがない街であるため、常に前衛的でクリエイティブ、かつ(いい意味で)狂っていなければ、ヒトやモノ、カネが集まってこない。
だからその意味では、大阪メトロの民営化は十分成功したと言っていいだろう。
さて、大阪メトロは今後、中央線の活性化に力を入れていくようだ。.
中央線がメトロの軸になると中期経営計画でも述べられており、南北の御堂筋と並んで東西の中央線というドル箱路線を作りたいようだ。
延伸予定のコスモスクエア~夢洲間(緑色の太線)
中央線は大阪万博とIRの誘致に合わせて、終点コスモスクエア駅から夢洲方面に延伸される予定だ。
これは1駅約3キロの区間で、既に完成している夢咲トンネルを通って夢洲に至る。
画像引用:中期経営計画(Osaka Metro)
それと同時に新車(40000系、上の写真)も導入予定で、これがまた地下鉄らしくない斬新な外観となっている。
これからできる中央線の新区間だが、メトロが発表した資料を見る限りは、いろいろ工夫ができそうだ。
当サイトでずっと考えていたのは、移動時間がどうやったら面白くなるかということ。現状では移動時間はやはり移動時間であり、何か娯楽につながるようなものではない。
しかし今回延伸する中央線のコスモスクエア~夢洲区間は、万博やIRというエンターテイメントの世界につながる路線であり、移動時間から面白くあった方が良いと考えた。.
とりあえず筆者がいろいろ考えたアイディアを出してみるが、何か考えている工夫がある方はコメント欄にでも記入ください。
案① トンネル区間は車内消灯&ライトアップ
法律上できるのか分からないが、コスモスクエア~夢洲の区間は”夢の島”に向かう途中ということで、トンネル区間は車内を消灯(もしくは照明を暗く)し、トンネル内をLEDなどで装飾しておいて光の空間にできないだろうか?
例えば、コスモスクエア駅を出ると電気が消えるアナウンスが放送され、トンネルに入ると暗くなる。そして、トンネル内はLEDのネオンが輝く。
世界中にそんな路線はないので、なかなか面白いと思う。こんなぶっ飛んだことができるのは大阪ぐらいなので、法律の範囲内でできることは試してみてほしい。
大阪メトロの資料にはチラッとそのような描写が出ていたので、実際にできたら面白いなと思って書いてみた。
トンネル内にディスプレイ広告がある上海メトロ
車内消灯まではいかないが、走行中のトンネル内に広告を設置している地下鉄ならある。上海メトロである。
上海メトロでは一部のトンネル内にディスプレイ広告があり、真っ暗な区間を走行中に扉の外に明るい広告が現れる。
旅行で上海に行ってボーっと地下鉄に乗っているとき、突然目の前に光った文字が現れたのでびっくりしたのを覚えている(笑)
走行中に車内を消灯することには技術的問題や法律的制約はあろうが、トンネル内のディスプレイ広告やLED装飾ぐらいなら可能だと思われる。
凝ったものにして評判が良ければ、今はSNSの時代なのですぐ拡散されて広告効果は絶大なものになる。
装飾する設備費や電気代がもったいないという意見があるだろうが、広告効果や利用者の満足度アップを考えれば、十分元は取れるだろう。
案② 車内ディスプレイによるオンライン販売
車内販売といっても、実際に売り子が電車内を歩いて販売するのではない。
恐らく新車(40000系)の車内広告は従来の紙媒体ではなく、ディスプレイ広告になるだろうから、例えばそこに映像で大阪土産の広告を流し、最後にQRコードをのせる。
それをスマホのカメラでスキャンすれば自動で商品サイトに飛ぶという設定だ。
万博やIRは多数の外国人の利用を想定しているので、関西国際空港での受け渡しにすると喜ばれるかもしれない。
もちろん支払いはキャッシュレスで行い、電車内のWi-Fiでササっと支払って、帰りに空港で受け取ることができる。
今後は大阪メトロでも利用者が減少すると予測されているので、デジタル技術を使った物販などあらゆる分野にリソースを注いでいく必要があろう。
鉄道分野以外(デジタルマーケティングや不動産開発、エキナカ事業など)でどれだけ稼げるようになるかが、今後のメトロ繁栄の試金石になるだろう。
案③ バリエーションに富んだ車両内装
photo:Wikipedia
確かこれは2019年の4月から運行が開始した「いまざとライナー(上の写真)」で採用されていたと思う。
単に同じ色のバスが走るのではなく、内装にバリエーションを出して乗る人を楽しませている。
例えばアメリカンや和のデザインなど色々あって面白かった。
※気になる人は調べてみて下さい。
万博やその後に来る予定のIRは外国から来る利用者も多いので、例えば「コテコテのジャパニーズ」や「チャイニーズ」「コリアン」「アメリカン」「ヨーロピアン」など国ごとの文化を感じられる車内にしても良い。
もしくは「真っ黒」「真っ白」「まっ金色」「真っ青」「真っ赤」のように振り切った内装色の車両を導入しても面白い。
まあ通勤用車両としても利用されるので、あまりにユーザビリティが悪い設計は好ましくないが、これぐらい遊び心があっても良いと思う。
案があればコメントに書いてみて下さい
今思いついたものを書いてみましたが、皆さんの中で温めている案があれば、コメント欄に書いてみて下さい。
記事は以上です。
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